30代以外は、信じるな。- Don't trust anyone other than in their thirties -
*注: このエントリは30代以外の世代の方には受けが悪い内容が含まれています。30代以外の方は読まないでください!
私は今33歳です。
こころの診療をしていると、現在うつの主流世代は30代。以前(10年ほど前までかな?)はうつ病は40-50代で心身がパワーダウンしてきたときの病気であったわけですが、今は30代が圧倒的に多いです。休職も30代が多い。
私自身のことを考えると、どうも昔から、今の40代以上に当たる世代と話していると微妙にかみ合わない気がしてなりません。親の世代と話が合わないのは当然としても、ちょっと上(10歳前後)とも感覚が異なる、というかまあこれも当然といえば当然なのですが、ジェネレーションギャップを感じます。
思えば今の40代(アラフォーか?)以上ってバブルを知ってる世代です(おいしい思いをしたかどうかは別として)。思うに、バブルまでの戦後世代って、ある程度「世間はこういうもんだ」という価値観を共有しているように思います(どんな職業ついてても)。
でもわれわれの世代は、「世間はこんなもんだ」と言われて育ったけど、そう言われた世間と今まったく違うぞオイ、って感じ。だって私が高校生のときにバブルははじけ、就職は氷河期、東大出ても正直幸せとは何の関係もないんだ!とわかってしまったジェネレーションですもん。
では今の20代はどうかというと、彼らは高校、大学生という多感で思いきった行動も可能な時期にインターネットがもうありました。欲しい情報や人とつながれた「グーグル世代」なんです(もちろんひとくくりにするのは乱暴ですが)。
私がネット導入したのは1996年だったと思いますが、この頃私はもう大学4年。医学部だったからあと2年学生でいられましたが、まだこの頃はもちろんブロードバンドなんてなく、ネットの情報もものすごく少なかったです。
正直「なんか損した感」はあります。30代のうつ。そりゃなるだろう。だってわれわれは、「上の言うとおりにしてもうまくいかず、下ほどの情報も持ってない」世代なんですから。全部自分でどうするか考えないといけない、っていうのはキツイもんです。就職氷河期だったから同期で話そうとしても数も少ないし。
私はまがりなりにも医者になれたのでほんとうに感謝していますが、医師とても「損したジェネレーション」は例外ではありません。というのも、私の卒業時は自分の出身大学の大学病院に御礼奉公で9割以上が入局しました。しかしその後臨床研修制度が導入されて医局制度は崩壊。卒業後すぐに入局しなかった私は変人扱いでしたが、いち早くその流れからドロップ気味となったのが今はラッキーかも・・・です・・・。
このように変化と過渡期の波をもろにかぶっている私たち30代。
しかし!30代は逆にいえば、「すべての既成概念から自由でいられる」はずなんです。
だって私たちの上の世代の価値は崩壊し、かといってネットの強大な力にもどっぷり支配されていないはずですから。だから、すべての既成の価値から自由な新しい価値のしくみを創れるのは今の30代だと確信しています。
私は「世界はこんなもんだ」という言説に対して、以前は「そんなもんなんですかねー」と同調していましたが、今では「ほんとうにそうなのだろうか?別の考え方、やり方はないのか」と考えるようになりました(たいていあります)。
もちろんジェネレーションより個人の差のほうが大きいですから、20代や40代以上がみんな上に書いたような感じだというわけではありません。でもどの業界の人(スピリ
チュアル系含む)と話していても、自分の過ごした時代背景の影響はみな受けている気がします。私もこんなエントリ書いているからには逆にジェネレーションに縛られているともいえるわけですが。
しかし逆にいえば、そのことに気づきさえすれば、どの世代の人たちも自由になれる、ということです。
すべての限界は越えられる。しかしそれにはクールな知恵と、熱い情熱が必要です。自分の中のその存在に気づいて、発揮さえすれば、限界はないと思います。
タイトルは私のこよなく愛するムーンライダースの曲「Don't trust over thirty - 30以上は、信じるな」をもじって。
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